子どもの運動器検診
学校での検診(一次検診)の結果、整形外科で精密検査を指示されたお子さんの診療を行っています。当院での二次検診は保険治療として行いますので、保険証を持参ください。なお、学校に提出する診断書などは無料です。
運動器検診でのチェックポイント
- 背骨の曲がり具合はどうか
- 腰の動きと痛みがあるか
- 片脚立ちが5秒以上できるか
- かかとを床に着けたまましゃがみ込みができるか
- 肘の動きと痛みがあるか
- バンザイして両腕が耳に付くか
- 肩や肘、股関節や膝、足に痛みがないか
子どもの運動器について
子どもの体は大人の体がそのまま小さくなったものではなく、成長期にある子どもの体には大人の体と大きく違ういくつかの特性があります。
- 関節が軟骨主体でやわらかい
- 関節周囲の構造がやわらかく、大きく曲がる
- 骨が長く大きくなることで、身長が伸びて体が大きくなる
- 身長の伸びの旺盛な時には筋肉・腱がつっぱる(筋肉・腱の成長の方が骨より遅い)
- 骨の端に骨端線という成長軟骨が存在する
このような特性から、大人とは異なったけがや障害が生じやすく、身長の伸びの旺盛な時期には骨の成長に筋肉の伸びが追いつかず緊張バランスが崩れ、関節の動きが悪くなり、体が固くなり、運動習慣の機会の減少や体型の変化などによって子ども特有の運動器の問題が生じます。
運動をしない子の中には、体が固く、体をうまくコントロールできずにけがをする子が多く、逆にスポーツの英才教育で運動のしすぎの子には、オーバーユース症候群によって運動器に障害が発生してしまう子が現れます。
子どもの運動器の成長と変化を確認しつつ、上手に対応していくことが成長期における運動器の健全な発育に繋がります。
お子さんの運動器や成長期のからだについて、当クリニックにお気軽にご相談ください。