フレイルとは

フレイルのイメージ画像

英語の「Frailty」が語源となった言葉で、直訳すると虚弱や衰弱という意味です。よく耳にする言葉では虚弱体質というように、弱々しい、かよわいといったような状態をイメージしてください。簡単に言うと、弱々しく、今にも寝たきりになりそうな危うい状態のことです。フレイルには身体的、精神・心理的(認知症やうつ)、社会的(独居や経済的困窮)の側面がありますので、それぞれの多面的な介入も必要になります。フレイルは寝たきりの前段階ではありますが、早く見つけて、早く治療を開始すれば、元の元気な状態にも戻ることができ、健康寿命も延びることがわかっています。

サルコペニアとは

ギリシャ語で、筋肉を意味する「サルコ」と喪失を意味する「ペニア」を合わせてできた言葉で直訳すると「筋肉喪失」です。サルコペニアの定義は「骨格筋量の加齢に伴う低下に加えて、筋力または身体機能(もしくは両方)の低下」です。サルコペニアには原因がない1次性や原因がある2次性、急性や慢性、サルコペニア肥満、低栄養によるものなどがあります。当クリニックでは一般的なスクリーニング検査の他、筋力測定、身体機能評価、骨格筋量測定(SMI測定)を行うことができます。

予防・治療

フレイル、サルコペニアの予防や治療は運動療法と食事療法が基本です。運動療法では、ただ単にゆっくりとウオーキングするだけではあまり効果がないため、レジスタンス運動(いわゆる筋力訓練)、バランストレーニング、機能的トレーニングなどを組み合わせた他因子運動プログラムが有効です。食事療法については、たんぱく質やビタミンDが筋力強化や転倒防止にとても重要で、また骨の形成や末梢血流循環の改善、抗酸化作用を促すビタミンやミネラルを摂取することも大切です。

当クリニックで一緒に治療をしていきましょう。お気軽にご相談ください。